ビカクシダの育て方
ビカクシダの特徴
ビカクシダは鹿の角のような葉があるのが特徴です。
シダ植物の一種で、主に熱帯地域に自生し、樹木の幹や岩に着生して成長します。
葉は2種類あり、1つは広がった手の様な形の葉(胞子葉)。もう1つは顔の様に広がる葉(貯水用)があります。
顔は成長すると枯れた様になりますがいずれ顔が数枚重なると、水を含む貯水用の役割をします。
また、葉には白い毛の様なものがあり
直射日光から守る役割があります。
胞子葉と貯水葉は「成長点」から出てきます。
なので、育てる時が成長点を傷つけないようにしましょう。
ビカクシダは、明るい間接光を好み、湿度が高い環境で元気に育ちます。水やりは、土や水苔が乾いたら行うのがポイントですが、過湿には注意が必要です。
また、成長期には薄めた液体肥料を与えると、より健康に育ちます。
この植物は、インテリアとしても人気があり、壁に飾ったり、特別な鉢に植えたりすることで、部屋に自然な雰囲気を加えることができます。ビカクシダは、初心者でも育てやすい植物ですが、適切な環境を整えることが大切です。
ビカクシダの花言葉
「信頼」や「助け合う」という花言葉が付けられたと言われています。
ビカクシダは熱帯雨林に自生する着生植物で、樹木の幹や枝に着生して育ちます。
樹木に寄生するわけではなく、樹木から養分や水分を得ながら共生関係を築いています。
裸子植物であるビカクシダには花は咲きませんが
ビカクシダと樹木は互いに助け合い、信頼関係の上に成り立っているのがイメージされ、そこから「信頼」「助け合う」という花言葉が付けられています。
これらの意味を通じて、ビカクシダは親しい関係にある家族や友人への贈り物としても喜ばれる存在です。
ビカクシダの育て方

ビカクシダは水やりや置き場所など
気を付ければ、観葉植物を初めて育てる方でも元気に育てることができます。
お部屋のインテリアに観葉植物を置きたい
おしゃれな観葉植物を育てたい
とお考えの方は
ぜひビカクシダを育ててみてください。
置き場所と日当たり
直射日光は避け、窓際の明るい場所に置くと良いでしょう。明るい間接光を好みます。
温度は15℃から30℃の温度が理想です。
寒さに弱いので、冬は特に注意が必要です。
また、熱帯雨林に自生する植物なので、高温多湿を好みます。
加湿器を使うか、鉢の周りに受け皿を置いて水をはった方が良いでしょう。
また、適度に霧吹きで葉にふりかけるもの良いでしょう。
自分のやりやすい様に環境を作ってください。
ただし、種類によっても適した環境は若干異なります。
高温多湿を好む種類もあれば、やや涼しい環境を好む種類もあるため、品種に合わせた対応が大切です。
水やりの頻度
土や水苔が完全に乾いたら水を与えます。
水やりの際は、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと与え、過湿にならないように注意しましょう。
水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になりますので注意してください。
水苔は完全に乾燥すると水をはじくので、水やりの際はしっかり水を染み込ませてください。
バケツなどに水を溜めて腰水で鉢底からじっくり吸水させるのもおすすめです。
コルクなど木の板に着生させ育てている場合は、大きなバケツなどに水を溜めて、そのまま浸水させます。
バケツに入らない大きなビカクシダは、屋外に出してシャワーで優しく水苔と株全体を湿らせると良いでしょう。
乾燥気味に管理すると根腐れ防止だけでなく、植物体内の水分含量を減らし凍傷を防ぐことができます。
肥料
成長期(温かい時期)には、薄めた液体肥料を適量与えます。
秋から冬は肥料を控えめにします。
ビカクシダは、本来あまり肥料を必要としません。しかし、肥料を与えると生育が早くなるので、大きくしたい方は肥料を与えてみると良いでしょう。
植え替えと剪定
根が鉢の中で詰まってきたら、植え替えを行います。新しい土に変えることで、栄養を補給し、健康に育てることができます。
また、水苔の場合も根が詰まってきたら植え替えを行います。
板の大きさを大きくし、水苔の大きさ、量も増やします。
基本的にはビカクシダに剪定は必要ありません。古くなって枯れた胞子葉を切り取る程度で十分です。
株元に張り付くように出る貯水葉は水分や養分を蓄えるスポンジの役割があるため、枯れても切り取らないでください。
また、コルクなどの木に着生させている場合は、体を支えるための役割も担っています。
初心者の方でもとても育てやすい植物になっております。
そして、1つ部屋にあるだけで
お部屋が華やかに、オシャレになるのも魅力的です。
ビカクシダは調べれば調べるほど
人間のような植物です。
そして、手を加えれば加えるほど美しくなり「生きる絵画」になります。
そんな魅力的なビカクシダをお迎えしてみてはいかがでしょうか?